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シャンプーは合成洗剤原料より 、石けん原料の方がよい?本当にそうなのでしようか。


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全くそのようなことはありません。
むしろ現在では、逆と申しあげた方が正しいかも知れません。
石けん原料以外の界面活性剤が、
日本に輸入し始めた1947~8年頃から10年ほどは、、
界面活性剤といえば、やたらと洗浄力ばかり強い
LAS(ラウリル硫酸ナトリウム)
ばかりが使用され、手の荒れや、主婦湿疹などの副作用が、
主婦連合会から皮膚障害の標的とされたものです。

その風潮が未だに地方の生活協同組合などには根強く残っているようです。
さらこ肝臓を悪くするなどと、流言まで飛び出し、
いかにも石けん以外の界面活性剤が危険のようにいわれました。

しかし、現在シャンプーの原料として使用されている界面活性剤は、
石けんよりもはるかに優れたものが多く、
むしろ安全なアミノ酸系原料で合成洗剤原料の弱酸性シャンプーなどは、
石けんシャンプーなどより、数段優れていると思います。
シャンプーは髪質にもよりますが、基本は、汚れを適度に落とし、
すすぎが簡単なことと、細かい泡が長持ちし、頭皮の汚れをこの泡と一緒に
毛先まで運び綺麗にし、毛髪の安定するPHであることや、
毛髪から水分・油分を取り過ぎないことなどが、
優れたシャンプーの条件といわれています。

石けんは代表的な界面活性剤で、植物や、動物の脂肪を加熱したものに、
一番強力なアルカリである水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を加えてつくります。
ですから石けんシャンプーの実際に水で薄めて使用されている0.5%液のPHも、
10~12のかなり強力のアルカリ液ですから、
毛髪の安定するPH4.1~4.7 からかなり離れていますので、
酸性リンスを使用して中和しないと、タンパク質でつくられる毛髪は
アルカリに弱いため傷めてしまいます。

しかも身体と違ってアルカリが付いても弱める力がないので、洗髪には向きません。
身体にはアルカリ中和能というアルカリが付けばその力を弱めて、
タンパク質でできたアルカリに弱い私たちの体を守る力がありますが、

毛髪は出来上がった物質ですから、そのような力がないために、
始めから毛髪に近いPHの物を使う必要があるのです。
ですから、一般に身体は石けんで洗い、毛髪はシャンプーでで洗っていると思います。
ただ、石けんはすすいだ水が、すぐに分解するので環境汚染の点からは良いと思います。