円形脱毛症(旧称 タイワンハゲ) 原因


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成長期期毛性脱毛症

円形脱毛症(旧称 タイワンハゲ)

原因

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 脱毛の原因として、過去においては精神的ストレスが強くいわれていましたが、
小児にもかなりの頻度で発症するので疑問視され、
現在では自己免疫説、末梢神経異常説などが有力視されています。

 アレルギー反応は皆さんこ存じのように、特異な体質をもった人だけが外部からの異物(抗原)が
体内に入った時に抗体という物をつくり、この抗体を持ち続けている時に、再び抗原に触れると、
この抗原と抗体が結び付いて起こす、我々にとって不利益な反応のことです。

円形脱毛症001
円形脱毛症 初期

 例えばスギ花粉に触れていて身体の中にスギ花粉の抗体をつくってしまった人が、
翌年、花粉の飛ぶ季節に触れてしまった場合、これが抗原となって抗体と反応し、
アレルギー性鼻炎や、アレルギー性血膜炎で苦しめられるわけで、原因はあくまで外部にあります。
ところが円形脱毛症の原因のーつにあげられている自己免疫の場合は、
体内で自分が持っている毛球の細胞が異物と誤認されて、Tリンパ球が排除しようとして壊してしまうので、
そのために成長期毛性の毛球が破壊され脱毛になるのです。
 
 一部の見方では、治療過程で白髪を生じるのですが、黒味をおびてくるとまた脱毛が始まるので、
毛球の色素細胞中のメラニンがこの標的にされて起こるのではないか、との考えも持たれています。
一時的にせよ、副腎皮質ホルモンがよく効くということは、自己免疫疾患である可能性が高いわけですが、
円形脱毛症はいくつかの病因が重なりあって起こる複合疾患ですから、範囲を広げて考えなければならないと思います。
円形脱毛症の毛根の周囲の末梢神経に異常があり、頭皮の感覚が鈍いことが知られております。
患部を見ると白っぽくなっていて、こんにやくみたいな感覚で、毛細血管がみえません。

 感覚テストとして冷水負荷テストがありますが、これを実施してみると正常の人ですと冷水に5分間浸して、取り除きますと
7分程度で元の温度に戻りますが、円形脱毛症の患者さんでは、元の温度に戻るまで 30 分近くかかります。
これでは正常な皮膚の血液循環は望めず、毛乳頭への栄養補給に大きな支障を起こし、脱毛に繁がると思います。

 さらに頭皮の神経の問題があります。特に関連の深いのが大後頭神経と小後頭神経で、
1970年頃、社団法人日本毛髪科学協会の渡辺靖元理事長が、
円形脱毛症を奇跡的に治すとの評判が広がり、治験報告会が開催されました。
それがこの大後頭神経と小後頭神経のブロック療法でした。神経のブロック療法により、
後頭神経とほとんど平行に走っている動脈の、自律神経の緊張をゆるめることにより、皮膚温が上昇することが確認され、
動脈が拡張して血液の循環が良くなり、毛乳頭にも血液が行き渡り、当然、毛母細胞にも栄養分の受け渡しが行われ、
円形脱毛症の改善がはかられたのではないかと考えられます。
 
 このような事実にもかかわらす世間一般では、円形脱毛症の原因を未だにストレスだけのせいにする風潮が強いようです。
確かに円形脱毛症になりやすい人は神経質なタイプの人も多いようですが、
皆さんの回りにもおおよそストレス・神経質と関係のなさそうな人で円形脱毛症の患者さんを見かけると思います。
 
結論として、円形脱毛症の原因は単独ではなく、いろいろな病因が組み合わさって起こることと考えるのが正しいと思います。

円形脱毛症002
円形脱毛症 中期・後期

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