子どもの場合には考えられる大きな原因として2つあります。
一つは女の子の場合に見られます。
三つ編みとかポニーテールのような髪型で一部の毛髪に力が入り、
引っ張られるようなヘアスタイルをしていますと、皮膚の中の毛幹部に、
毛包の一部が切れて付いたままで成長してしまいます。
そしてその毛髪が皮膚面より出てきた時に、毛髪を取り囲むように白い点のようなものが見える
「ヘアキャスト」と呼んでいるものができます。
もちろんヘアスタイルを「おかっぱ」や「ストレート」のように常時力が入らない
ヘアスタイルの変えればできなくなります。
もう一つは男子、女子に関係なくできるもので「アタマジラミの卵」です。
毎年夏になりプール授業が始まる頃になると感染して多くなります。
これはヘアキャストと違って、肉眼でもよく見え、
片側だけに釣鐘状のものがしっかりとついています。
1970年頃から増え始め、1997年には神奈川県のある学校で
26%の罹患率の報告がありました。
その後減り始めてはいますが、
現在でも小学校でプール授業が始まると1校で、1~2例の報告を受けます。
これは比較的簡単に手当てができます。