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ヘアリンスとヘアトリートメントの違い。


ヘアリンスは30~40年前のいわゆる酸性リンスと、
現在のリンスでは目的も原料もだいぶ異なってきています。

以前はシャンプーと言えば石ケン原料で、
製品を使用するときのpHが、10~12のアルカリ性でした。
ですので毛髪が安定するpH4.1~4.7の弱酸性に戻すのが主目的で、
製品の多くはpH2.0~4.0くらいでした。

自然な光沢と滑らかさを与えて、毛髪の表面の状態を整えるのが目的となっています。
また汚れを防ぐためにカチオン界面活性剤(プラスに電荷した界面活性剤)を入れて
毛髪の表面に付くようにしてありますから、
空気中のホコリの大部分がプラスに電荷していますので、
プラスとプラスの電気ならば反発しあう原理で、ホコリよけ、
つまり毛髪が汚れないような工夫がされています。
ですから、リンスは毛髪の表面の状態を良くすることを目的につくられました。

ヘアトリートメントは、傷んだ髪の補修が主な目的で、
毛髪は傷みますとマイナスの電荷を帯びますので、
プラスの電荷を持った毛髪の成分に近いタンパク質や、
ポリペプチドを原料としてトリートメントはつくられています。
毛髪は単なる出来上がった物質なので傷んだ所に、
電気のプラスとマイナスはお互いに引きつけ合あう性質がありますから、
これを利用してつくられています。また柔らかい毛質の人向けには、
毛の表面に付着して固い被膜をつくるアクリル系の樹脂をいれたり、
反対に硬い毛質の人向けには保湿剤をいれて、
しっとり柔らかタイプにしたりと工夫がされています。

ヘアリンスが毛髪の表面を考えた製品ならば、
ヘアトリートメントは、毛髪自体を考えた製品と考えてよいです。

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